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雨模様のソラリス 5周年ONE MAN LIVE ~Return to Forever~ 

matsumoto

2026年2月23日(月・祝)、代官山UNITで開催された雨模様のソラリス(以下、雨ソラ)の5周年記念ワンマンライブ「Return to Forever」。グループ結成からちょうど5周年となるこの日、会場は満員のファンによる熱気に包まれた。現在の4人体制——たべる子、小泉よう、清野宮あんな、神咲雅——がステージに立つ姿は、5年間の経験に裏打ちされた深みと自信に満ちていた。

ライブタイトル「Return to Forever」は、1stワンマンライブ「Forever and Ever」を想起させるもので、同じ代官山UNITで開催された1stワンマンライブへの回帰を意図している。彼女たちにとってこの日は、単なる記念日ではなく、過去のすべてを胸に未来へ向かう再出発の場であった。

――進化したSEから始まる「原点への回帰」

群青色で淡く照らされたステージに光の雨が降り注ぐ。ライブの幕開けを飾ったのは、初披露となる新オープニングSE「星雨(ほしあめ)」だ。三矢禅晃が作曲、カミヤサキが振り付けを担当したこのSEは、グループの核心である「雨」と「星」が融合した幻想的な世界観を構築。幻想的な電子音が流れるなか、メンバーが登場し、合わせて4人が踊り、それぞれの立ち位置につく。

1曲目は「CRYSTAL」。デビュー時から歌い続けてきたこの曲を今の雨ソラの本気で歌い上げることで、時の流れと進化を感じさせる。続いて、1stワンマンのアンコール曲であった「Invisible rain」をあえて冒頭に配置し、ここで早くも回帰が感じられる。「いつか離れ離れになっても、きっと思い出して」と手を振り合ったメンバーとファンが、5年たってもここでまた手を振り合っている事実に愛おしさが募る。たった2曲で5年間の軌跡がファンの記憶の中で呼び覚まされていく。

続いて、2ndシングルの表題曲であり、2ndワンマンの本編ラストソングを飾った「届かない星でいて。」。回帰によって呼び覚まされた思い出が、その先に向かって走り出す。「どうか”届かないままで”なんてもう言わないでよ」落ちサビで、たべる子の可愛らしくも力強い、自分の歌声に自身を持てなかった彼女に、ファンが「好きだと思わせてくれた」歌声が響き渡る。ファンの自慢になれるように頑張りたいと言っていたたべる子が、3曲目から全力の恩返しを見せる。

4曲目は同じく2ndシングル収録の「灰色の心臓」。重厚なベースラインとドラムのビートでライブがフロアの温度を上げていく。メンバーの振りに合わせてファンがサイリウムを高く振り上げ、応えるように叫んだ。

――新SEの紹介と新たな始まり

最初のMCでメンバーはチケット完売の喜びを爆発させた。小泉ようは「皆様のおかげでソールドアウトです!ありがとうございます!」と、ファンへ深い感謝を伝えた。

そして新SE「星雨」の紹介に移った。「星雨」は彼女たちの新たな始まりを象徴する。冒頭に1st SE「ステラシーカー」の逆再生を取り入れ、過去のSEのモチーフが随所に散りばめられた、グループの歴史を感じさせる作りとなっている。

メンバーの小泉ようは、新SEについて「『ステラシーカー』『モアレ』に続く新しいSE。名残を感じつつ、ワクワク感もある」と述べ、新たな一歩への意欲を語った。

この日、4人はグループの原点ともいえる「黒」を基調とした新衣装も披露。制作は土屋リサが手がけ、メンバーそれぞれのこだわりが詰まっている。

  • たべる子:腕の「モコモコ」したパーツがポイント。
  • 小泉よう:「足をしまいました!」と冗談を交えつつ、ロングスカートのデザインを紹介。
  • 清野宮あんな:お気に入りのフード付きデザイン。
  • 神咲雅:裏地にメンバーカラーである紫をあしらったフィッシュテールスカート。

衣装の紹介が終わると、4人は金の特大クラッカーを用意。ファンと声を合わせて「雨ソラ、5周年おめでとう!」。金の紙吹雪が舞い、第2ブロックがスタート。

5曲目はアッパーな曲調の「フラストレーション」で激しいダンスとともに、たべる子の「代官山UNITまだまだ始まったばかりだよ!もっともっとはしゃぎましょう!」という煽りの通り、フロアの熱も高まっていく。

6曲目、7曲目と2025年リリースのサマーソング「WAVE TUNE」「To The Summer」が続き、回帰の旅は一気に現代へと帰ってくる。これからへの期待や、青春の爽やかさが、今この瞬間の幸せを実感させてくれる。たべる子の粋なアレンジで「フェスに行くのも いいじゃん」を「雨ソラマジで いいじゃん!」と替えるのに応えてファンからも「いいじゃん!!」のコールが叫ばれる。

ボルテージが上がり切ったフロアをなだめるように、8曲目は「泡にとけた」の透明感ある歌声と軽やかなポップメロディで、楽しげな青春ムードの優しくも儚い終わりを演出する。

そして9曲目で、2025年リリースの現在を代表する「主題歌」で第二ブロックを締めくくる。

――中盤のMCとファンとの交流

中盤のMCでは、初の東名阪ツアーを振り返り、大阪出身の神咲雅が「地元のみんなも駆けつけてくれて、お母さんも楽屋にお団子を差し入れしてくれたりして幸せでした」と笑顔を見せる一幕もあった。また、たべる子が名阪で見つけられなかった同郷のファンへ向けて「今日こそは福井出身の人いるかな?」と客席に問いかけ、見つけたファンと「お揃い!いいとこ住んでんね!」と交流するシーンも。

一方、広島県民を探す小泉ようであったが、こちらは発見されず「6年目は東京まで駆けつけてくれる、広島のオタクを作ります!」と会場を沸かしていた。

MCでたべる子にしっとりした雰囲気と予告された第三ブロックは、5人体制時代のアルバム「amity」収録の「サマーソルト」。続く11曲目は別れと前進を描く歌詞が印象的な「蒼すぎる空、終わらない唄」。この2曲で誰もが新体制への移行期、グループがもっとももがいたであろう時代が想起される。しかし、そんなファンの想いを知ってか知らずか、4人はすごく穏やかな笑顔で堂々とパフォーマンスを披露する。

そしてここで、5周年ワンマンのテーマである「Forever and Ever」へ繋がる。始まりへ巻き戻された彼女たちの物語は、ここで過去の思い出を胸に現在に回帰した。

そして第三ブロックのラストは「may’t」の看板ソングである「セカイレコード」。夢と現実の共鳴を描くこの歌で、「いま」の雨ソラのこれからを想起させる。

――グッズ紹介と最終ブロックへ

次のMCでは、メンバーからのグッズ紹介。既にライブタオルを購入したファンがメンバーに向けて大きく掲げるなど、こちらも盛り上がりを見せる。事前物販では公開されていなかった商品もここでメンバーごとの推しポイントとともに大公開される。(人気グッズは一部完売となってしまったが、彼女たちの新衣装でデザインされたグッズはオンラインストアにて販売中。(https://dspmstore.com/shopbrand/amesora/)

そして迎える最終ブロック、最大の衝撃を与えたのは新曲「くらう」だ。理姫(作詞)と三矢禅晃(作曲)のコンビによるこの曲。振り付けはミキティー本物が担当。神咲雅からは「2丁目の魁カミングアウトさんを2019年に初めて見て『すげぇ!』と思って。4人のフォーメーションがめちゃくちゃ綺麗で、雨ソラに合うなと思ってお願いしました」と、自らの熱望で実現したコラボレーションであることを明かされた。

終盤は、1stワンマンの頃からの代表曲である「レーゾンデートル」「正しい夏を降らす」では、メンバーの呼びかけに応えるように、ファンがフロアにエンジンを組み、ステージから見る「景色」ではなく、ステージと一体になる。続く「Miss Umbrella」も会場が揺れんばかりのファンのコールでライブは最高潮。ラストは「Voyager」で畳みかけ、雨ソラの未来への航海を力強く締めくくった。

――アンコールMCと未来への宣言

アンコールの拍手に導かれオリジナルTシャツを羽織って再びステージに登場した4人。センターで両手でマイクを構えた清野宮あんなに、フロア後方から「それを待っていました!!」の声援。披露されたのはもちろん「ザ・ワールドイズマイン」

アンコールMCで一人ずつファンへ今の想いを伝えた。

  • たべる子「本日、5周年ワンマンライブに遊びに来てくれて、本当にありがとうございます。 チケット完売、ソールドアウトは、ここにいるみんな一人ひとりの力のおかげです。不安や焦りに負けそうな時もあったけど、みんなに支えられて今日があります!6年目は、もっともっと知らない街にみんなと行きたいなって思ってます!一緒に思い出作ってください!」
  • 小泉よう「雨ソラは似てない者同士が集まったグループ。5年もあれば分かり合えない日もあったけど、今日この景色を見られているのは奇跡みたい。諦めそうになったこともあったけれど、 みんながいてくれるから『間違ってもまた歩こう』って思える、そんなパワーをみんなからもらっています。 6年目もよろしくお願いします!」
  • 清野宮あんな「私は歌うことやステージに立つことが好きで5年やってきたんですけど、 好きなことをみんなから『好き』って言ってもらえること、楽しんでもらえることが、素直に嬉しいです。 今日は本当に、音楽って最高だなって思いました。明日からまた、それぞれ日常に戻るけれど、 またこうしてここで集まれたらいいなって思います。今日は本当にありがとうございました!」
  • 神咲雅「みんなのおかげで無事にソールドアウトして、最高の日を迎えられました!自分が思い描く理想と現実の乖離に悩んだ時期もあったけれど、みんなの最高の顔を見てそんな気持ちは吹き飛ばされました。やっぱりみんなに支えられているんだなって改めて感じました! 5周年を迎えて、明日から6年目。また一歩ずつ、みんなと一緒に歩んでいけたら嬉しいです!」

ここで、嬉しいお知らせが発表される。

  • Road to Festival in the Rain&単独公演「雨天決行」

3ヶ月連続同日開催決定!

4/25(土) 下北沢MOSAiC

5/16(土) 下北沢Flowers Loft

6/21(日) 下北沢MOSAiC

  • 雨模様のソラリス NEXT ONE MAN LIVE

2026年8月21日(金)新宿LOFT

小泉ようは「次の新宿LOFTは雨ソラ史上、一番お客さんが来てくれたと言えるワンマンにしたい!」と、さらなる高みを目指すことを宣言した。

アンコールラストを飾ったのは「トゥルーエンディング」。嵐のなかでも離さない絆を歌い上げ、感動的なフィナーレを迎えた。

「今が一番いい」と証明した彼女たち。5周年という長い旅をファンとともに「回帰」によって読み返し、新曲や新たな挑戦という「進化」で未来を拓いた雨模様のソラリス。彼女たちがファンとともに奏でる音楽が鳴り止まない限り、6年目の空もまた、希望に満ちた輝きを放ち続けるだろう。

【セットリスト】

00.星雨

01.CRYSTAL

02.Invisible rain

03.届かない星でいて。

04.灰色の心臓

05.フラストレーション

06.WAVE TUNE

07.To The Summer

08.泡にとけた

09.主題歌

10.サマーソルト

11.蒼すぎる空、終わらない唄

12.Forever and Ever

13.セカイレコード

14.くらう

15.レーゾンデートル

16.正しい夏を降らす

17.Miss Umbrella

18.Voyager

en.1.ザ・ワールドイズマイン

en.2.トゥルーエンディング

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