THE PINK MINDS「3人が守りたかったもの」 5人の覚悟と、新体制初ワンマン「桃色レジスタンス」への想い【前編】

matsumoto

2026年4月17日に公開されたインタビュー動画「3人で見た景色」と、直後の新体制お披露目(TOKYO PINK FES! Vol.30)から3か月。オリジナルメンバーの3人がどんな思いで2人の加入を受け止めたのか、近江環とキュアタカナが振り返るオーディション合宿の記憶、そして5人体制になって「変わったもの」と「守れたもの」——。11月リリースの新EP『桃色東京』や、8月12日の新体制初ワンマン「桃色レジスタンス」への想いも交えながら、5人に話を伺った。

――あの動画が公開されて3日後には、もう近江さん・タカナさんの加入が発表されていました。動画を撮影された頃には、もう2人の加入は決まっていたんでしょうか。

東出つ輝(以下、東出): オーディションの時は、マインズに新メンバーが入ることはもう聞いていました。自分たちも「この中から誰をマインズに迎えるか」っていう気持ちで参加していて。大森(靖子)さんたちが「マインズにはこの2人」って決めてくださった時は、あ、この2人が入るんだ!っていう目で見るようになりました。ただ、決まってからも、私自身は2人だけじゃなくて他の候補者の方もずっと見ていました。

――動画(「3人で見た景色」)の中で海老一さんは、3人時代の楽曲「じゃない、がしたい」の「変わらないためには」という歌詞に触れていましたよね。それも踏まえて、3人から5人になっていくことを、オリジナル3人としてはどんな思いで受け止めていたんでしょうか。

海老一陽南(以下、海老一): 最初はやっぱり、形が変わるのがすごく不安でした。自分自身もその「3人の形」の中にいたので……。合宿中は審査の目が強かったから、新しい2人も不安だったと思うんですけど、私たちも同じくらい不安だったんです。でも、練習やお披露目ライブを重ねるうちに、「なるべくしてなった形だなぁ」って、すごくしっくりくるようになって。5人になった時の力強さを見て、今は「これから進んでいくのも大丈夫」って、安心できています。

海老一陽南(THE PINK MINDS)

――決まってから、という感じだったんですね。逆に、当初は3人のままだったかもしれない中で、3人から5人になっていく上での不安だったり、3人で成し遂げたかったこともあると思うんですが、そのあたりはいかがでしたか。

海老一: 自分の力不足なのかな、自分の全部が足りていないから、お客さんもなかなかつかめなかったり、届きそうなところで届かなかったり——そういう悔しい日々を過ごしていました。メンバーが増えること自体の嬉しさもあったと思うんですけど、どちらかというと当時は、3人だと足りないのかなという自分たちへの問いかけがあって。このまま3人だと成長が止まっちゃうのかな、というところにオーディションを通して、すごくしっくりくる2人が入ってくれて、「ありがとう」という気持ちでした。

北川すず奈(THE PINK MINDS)

――3人から5人になることについて、心境の変化のようなものはありましたか。

北川すず奈(以下、北川): 私も、3人で成し遂げられなかったことがあったので、「3人のままじゃ足りないのかな」ってずっと思っていました。一度埋められなかった会場でリベンジワンマンをした時、「絶対に成長した姿を見せるぞ!」って臨んだんですけど、やっぱり埋められなくて……。それは成長できていないことと同じだと思って、毎日悩んでいたけれど、状況は変わらなくて。だから、オーディションの時は3人ともすごく身構えて見ていました。

最初の1日目は3人でボロ泣きしながら帰って、電車でも大泣きして……どうしよう!って思ってました。でも、合格した2人はもともと私が教えていたグループにいた子たちで、「この子たちなら、私たちが大切にしてきたマインズの核を一緒に守ってくれる」「絶対に大切にしてくれる」って、オーディションを通して感じるようになったんです。最初は落とす理由を探すような厳しい目で見ていたのが、最後の方は「どうしたら受かってもらえるかな」って応援するような気持ちに変わっていました。

――合宿当時、近江さん、タカナさんだったと思います。お二人については、当時どんな印象を持っていましたか。

北川: 2人はアイドルへの向き合い方が私たちと近い感じがしたんです。たまきは特に、マインズの音楽に対する姿勢が似ているなって。逆にタカナちゃんは、私たちが持っていないものを持っている人。私たち3人は考え方がネガティブになりがちなんですけど、タカナちゃんはそれを前向きなパワーに変えられる人なので、支えになってくれるだろうなって。2人が入ってからは「この先もいけるかも」っていう期待感がすごく増して、少しずつグループにもエンタメ感が出てきた気がします。

東出つ輝(THE PINK MINDS)

〈新グループのオーディション、のはずが〉——近江環・キュアタカナが振り返るオーディション合宿

――逆に近江さん・タカナさんは、TOKYO PINKのオーディションという受け止め方だったと思いますが、実際には他の候補者の皆さんが「絶対少女」に進む中での応募でした。当時どう受け止めていましたか。

キュアタカナ(以下、タカナ): 最初は新グループに入るのかなって思っていました。でも合宿に行くと、10歳近く下の子もいて、受かっている子も若い子が多かったので、「私、浮かないかな?」って不安もありました。そんな時、私はすず奈さんのチームだったんですけど、一番近くで教えてくださる熱心さや、3人のパフォーマンスを間近で見て「なんてかっこいい先輩たちなんだろう!」って、どんどん憧れるようになったんです。

もともとは新グループに入る予定で、そのコンセプトに惹かれたところもあったんですけど、それでマインズを知り、触れていくうちに、どんどんマインズの音楽をやっていきたいなと思うようになって、曲もたくさん聴くようになって、気づけばマインズでやりたいという気持ちが強まる中で加入が決まりました。

キュアタカナ(THE PINK MINDS)

――近江さんはどうでしたか。

近江環(以下、近江): 正直に言うと、既存のグループに入るのは抵抗がありました。マインズがどうこうではなくて、誰かが熱意を持って作り上げてきたものに、自分が同じ熱量で加われるとは到底思えないからです。なので新規グループという言葉に惹かれてオーディションに応募しました。だけど私は音楽が好きで、大森さんの作ってきた作品に触れてきて、あの大森さんが「ここだ」って言ってくださるならそうなんだなって。

――結果として、やはり示してくれた通りという感じでしたか。

近江: 本当に、示してくださった通りでした。もともと自分を応援してくれていた前世(以前所属していたグループ)のファンの方々からも「今が一番似合ってるね」と言っていたいただけますし、実際に自分自身も、加入してから2、3か月が経とうとしている今、一番楽しくて、本当に良かったなと思っています。

近江環(THE PINK MINDS)

〈せーの〉で開いた、変わったものと守れたもの

――ここで少し趣向を変えて、先ほどの「変わらないためには 今日変わらなきゃ」という歌詞にもちなんで、3人それぞれに「変わったもの」と「守れたもの」を、話し合いなしで1分ほど考えて一言で紙に書いてもらって、「せーの」で同時に見せていただこうと思います。

一同:へー! 面白そう!

北川: ひとことですか? 長くなっちゃってもいいですか!?

東出: 変わったもの……守れたもの……。

――1分間のシンキングタイムを経て、「せーの」で一斉にオープン。

海老一:(変わったもの)狙う層/(守れたもの)THE PINK MINDS
東出:(変わったもの)曲のヘビーさ/(守れたもの)THE PINK MINDS
北川:(変わったもの)スタンス/(守れたもの)THE PINK MINDS

(左)東出つ輝(中)海老一陽南(右)北川すず奈

海老一: 曲そのものが変わったというより、届け方が変わった気がします。これまではヘビーになりすぎて、すっと入れないライブになっていたねって話をよくしていて。今はもっとフランクに、受け取りやすく届けようっていうスタンスになりました。2人もすごく音楽に入り込んで考えてくれているし、いろんなものがいい具合に分散されて、もっとフラットに音楽を届けられるようになったなと感じています。

東出: 私も同じ気持ちです。ヘビーすぎない届け方ができるようになったなって。「守れたもの」については、3人でグループを続ける選択肢がもしあったとしても、ずっとこのままでいつか終わってしまってた気がするんです。2人が入ってくれたおかげでお客さんが確実に増えたし、今まで届かなかったところにも届いてる。だから、「THE PINK MINDS」という場所を守れたかなと思います。

北川: 曲や言葉の重さは変わっていないけれど、ライブの構成や「見せ方」が変わりました。今までは気持ちを届けようとするあまり、見てくれる人に体力を使わせてしまうようなヘビーな作りになりがちだったんです。今はもっとフラットに楽しめるように、2人が加わってからはコールも増やしたりして、入り込みやすさを大事にするようになりました!

――「MIND 超☆ROCK」(7月2日、高円寺HIGH)のMCで、東出さんが「音楽は届く人にだけ届けばいい」とちょっとひねくれていた時期があった、というお話をされていましたよね。

北川: 3人でやってきた時は、逆に悔しくて、そういう考え方に寄せたくないという気持ちがありました。私たちの心で全力でやれば叶うと信じたい、という思いが強くて、そこをあまり変えられない部分があったんですけど、2人が加入してからはそれが変わりました。もちろん核は変わっていなくて、音楽を届けたいという核は何も変わっていないんですけど、個々のキャラが結構分かりやすくなったことで、伝わるものも変わってきているから、そのキャラが歌うことで響くこともあるし、色を出すことも大事なのかなと。3人一体だったところから、今は本当に5人それぞれの表情やポーズが可愛らしくなる、みたいな形に変化しました。 

3人が紡いできた物語が、2人の加入を経て5人の挑戦へ。それぞれの個性が重なり合い、新しいTHE PINK MINDSを形作っていく今、メンバー同士は互いをどう見ているのか。後編では、5人の絆と、8月12日のワンマンライブへ向けて加速する彼女たちの今を深掘りしていく。

PHOTO:ガッテン

TEXT:松本新之介(.yell inc.)


THE PINK MINDS 新体制ワンマン「桃色レジスタンス」

  • 日時: 2026年8月12日(水) OPEN 18:45 / START 19:30
  • 会場: 渋谷Spotify O-WEST
  • チケット: 一般発売 2026年7月3日22:00〜8月11日23:59
    • カメコチケット ¥8,000
    • 通常チケット ¥4,000
    • 18歳以下チケット ¥2,000
    • お友達チケット ¥3,000
  • チケット購入・詳細: https://t.co/QK8AXQbgow
  • 券種解説動画: https://www.youtube.com/watch?v=NlBtQSiDY2I

グループプロフィール

大森靖子プロデュース、TOKYO PINK所属のアイドルグループ。
2024年8月14日、「THE PINK MINDS」として正式デビュー。
2026年4月20日、近江環・キュアタカナの2名を新たに迎え、新体制として活動中。「日本かわいいROCK」を掲げ、8月12日の新体制ワンマン「桃色レジスタンス」に向けて、歩みを進めている。

公式X:https://x.com/the_pink_minds

公式HP:https://the-pink-minds.life/

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