THE PINK MINDS「3人が守りたかったもの」 5人の覚悟と、新体制初ワンマン「桃色レジスタンス」への想い【後編】
3人から5人へ。加入までの背景や、グループの核となる想いを語っていただいた前編に続き、後編では5人体制となって確信した『これからのTHE PINK MINDS』のことや、8月12日の新体制初ワンマン「桃色レジスタンス」への想いにさらに深く迫った。
3人から見た2人、そして2人の想い
――5人体制になって今日までの現在地についてお伺いできればと思います。近江さん・タカナさん、お一人ずつについて、どんな方なのか紹介していただけますか。
北川: タカナちゃんは、本当にヒロインレッドという言葉が、こんな人にも似合うんだと思わせてくれる人です。本当にひねくれずにまっすぐで、まっすぐに向き合っていて、すごくポジティブだし、自分にない考え方をたくさん学ばせてもらっている感じがすごくしていて。ボクサーということもあって、切り替えの早さや引きずらなさ、まっすぐアイドルをステージでやるということを、すごくやっている人だなと思っていて。だから本当にヒロインレッドという感じで、目がずっとキラキラしていて、ずっと向き合っている感じがありますね。
たまきは、自分じゃ足りないから、もっと頑張らなきゃという気持ちが、ずっとちゃんとある人です。音楽が好きだからこそ、自分の至らなさやできないところと、本当に逃げずに向き合っている。それはオーディションからずっと見ていて、そこがすごく好きになっていて——実際に話してみたら、面白くて人懐っこい子だったんだというのは後から知りました。ステージだとおちゃめなキャラで場を面白くしてくれるんですけど、多分すごく考えていますし、周りの気持ちをよく見てくれていて、本当にいいやつだなと思っています。あとは、顔が本当にかわいい(笑)
そして真面目さを表に出さないところも。生誕の時も、私のお客さんの中にも「3人のままがいい」という人がいっぱいいる中で、私と2人で立ってくれるというのは相当な覚悟だったと思いますし、プレッシャーもあったはずなんですけど、ステージ上ではそれを本当に出さない。終わった後にはちゃんと反省して向き合っているので、だからどんどん良くなっているなという感じがしています。

北川すず奈(THE PINK MINDS)
海老一: タカナちゃんはライブパフォーマンスがすごく楽しそうで、目もキラキラしていて、キュアとついているとおり本当にプリキュアだなって. ステージに立っている時はプリキュアで、プリキュアも戦っていない時には変身前の葛藤があるじゃないですか。でもそれを全部抱えたまま、ステージでは楽しく音楽をやるぞと、全身全霊でステージに立っている。それってフロアにいる人にもよく伝わると思いますし——私自身、フロアから見るアイドルさんが好きなので、強くそう思いますし、そういうキラキラは日常生活で疲れた心が癒されるものだと思うので、本当にアイドルだなと思います。
たまきちゃんは、パフォーマンスに対して本当に責任感のある子だなと思います。それこそ、すずちゃんの生誕にゲストでたまきちゃんが出ていた時に見させてもらったんですけど、初めてやるパートや普段自分が歌わないところもあったりして、しかもその時期はちょうど忙しかったんです。前髪レジスタンスのお披露目や色々な撮影も重なっていて。そういう忙しいスケジュールの中でもやりきって、でも生誕が終わった後に話を聞いたら、すごく反省していて。私からすれば、反省するポイントが全然ないくらい良かったんですけど、自分がやらなきゃいけないことに対しての責任を、もっと全うできたはず、と考えている。自分をもっと成長させたいというところに、責任感があって素敵だなと思っています。

海老一陽南(THE PINK MINDS)
――東出さんからお二人にグループの中でこうなっていてほしい、という思いはありますか。
東出: それぞれの良さがあると思うし、それを活かしていってほしいなと思っていて。ただ、ステージってお客さんがあってのものだから、自分らしさや今まで生きてきたものをそのまま出すのか、あえて出さないでやるのか——お客さんのことを考えた上での表現と曲に対して、これが正解なのかとか、悩んだりする部分もあると思うんです。そういう中で、自分と向き合ってやっていってほしいなと思います。それでもできれば、その人らしさや魅力がうまくお客さんに受け入れられて、輝いていってくれたら嬉しいです。

東出つ輝(THE PINK MINDS)
――3人とお二人、本当によく溶け合っている印象を受けます。グループのため、後輩として——それぞれ、これからどんな存在になっていきたいですか。
タカナ: 何もかもが初めての状況で手探りなことが多いので、必ずしもこれが正解だと分かっている状況ではないからこそ、色々なことに挑戦をして自分自身を成長させて行きたいです。そこからグループにとって大きな存在になっていけたらいいなというのを一番考えています。5人それぞれ違う人間なので、生きてきた環境も今までの経歴も、本当にみんなバラバラだからこそ、各々のいいところがパフォーマンスに出て、それが一つになって「こういう形です」と見せられるようなアイドルになりたいと思います。
近江: 何を貢献できるかというところに関しては、正直まだ全然、それを考える次元にすら到達できていないかなと思っていて。既存グループに入らせてもらったということは、そこに歴史があって、自分には絶対に測れない思いがあるので尊重の姿勢を心がけるようにしています。その上で自分の出し方はまだ分かっていなくて。最初の頃は、前のグループでやっていたキャラクターをそのままやってみたら合わないなということが分かったりして。最近はぼーっとしていることが多いんですけど(笑)どんな自分が合うのか、これからも探っていきたいと思うし、少しでもグループに貢献できる存在でありたいです。

(左)キュアタカナ(右)近江環
期待の高まりと「桃色東京」、そして届けたいもの
――ここからはワンマン、前髪レジスタンス以降のお話を伺えればと思います。ワンマンといえば、以前、同じ会場で完売できなかったことがあるとお聞きしました。それはいつのライブのお話だったんですか。
北川: 10月13日のライブで、キャパも今回の半分以下の170人くらいだったんですが、それも埋められませんでした。1年前くらいにやっていた会場でソールドできなかったから、また1年後、成長した私たちで満員で迎えよう!という目標を掲げた※ライブだったんですが、それでも埋められなくて。これまでの活動には、そういう悔しさもありました。
※2025年2月2日の初ワンマン「最終形態前夜のノーレシピ♡ワンマン」、そして同年10月13日に同じ高円寺HIGHで開催された「秋の超♡本気ライブ」2部「リベンジワンマン!60分じゃ超足んないライブ」でのこと。いずれの公演も、目標としていた完売には届かなかった。
――新しいEPのタイトルが「桃色東京」ということで、事務所名でもある「TOKYO PINK」と重なって見えるところもあると感じています。今の率直なお気持ちを伺いたいです。
北川: もう本当に嬉しいという気持ちしかありません。本当にありがたいですし、いただいている曲は全部、この歌詞を私たちに託していただいているという気持ちで受け止めています。だから、それに恥じない自分でいなきゃなと、すごく思います。それにふさわしい私たちになれるように、自分自身も精進していきたいという気持ちです。
全曲が本当に最高で、絶対にみんなに届くはずの曲なので、これをみんなに知ってもらうために、これからも活動していきたいです。もっとたくさんの人に届けられるように、いただいた曲すべてを届けられるようにしていきたいですし、私自身もグループとして成長していきたいと思っています。

キュアタカナ(THE PINK MINDS)
――大森さんとのやり取りで、印象に残っている言葉はありますか。
海老一:今回、託してくださったEPが『桃色東京』で、「素行悪い友達」が入っていて、いただいた時に「マインズにしか歌えないよね」と言ってくださって。「IDOLY GLOW」も、アイドルである私たちがこれを歌っていいんだと、すごく思いました。
ーー「託してくださった」と口にした瞬間、こらえきれなくなった涙がこぼれた。つられるように、隣の東出の目にも涙が浮かぶ。少し声を震わせながら、言葉を続けた。
今までの活動を認めてくださった気持ちでもありますし、今のTHE PINK MINDS5人を愛してくださっているから、『桃色東京』という名前も、今回の4曲も届けてくださったんだと思うので、だからこそ嬉しい気持ちもプレッシャーもあります。5人だからこそできると思って届けてくださっているので、嘘のない自分でこの曲たちに向き合いたいです。頑張ることで、届くべき人に届いてほしいですし、ライトな層にも届いてほしい——全員に届いてほしいなと思います。ライブに来てくれる人にも、これから来てくれる人たちにも届いてほしいなと、すごく思います。
――大森さんが「各グループがそれぞれ違う“乙女心”を歌っている」というお話がありますが、THE PINK MINDSとして表現したい「乙女心」とは何でしょうか。「前髪を固めてる」という歌詞も、単に整えた前髪を守るだけでなく、その内側にある意志や美学を守るものだと感じていました。THE PINK MINDSが音楽を通じて、一番大切に届けたいものは何ですか?
海老一: 前髪とか、FINE heARTとか、NEWろんりーロリータ理論とか、変態どもとか——全部そうなんですけど、社会に負けたくないという気持ちが根底にあるのかなって思っています。大多数はそうかもしれないけど、自分のこだわりや自分の正義を使って、大多数とは違う正義でも守りたい気持ちを支えてくれる。「PINK MIND 反社会的感情で本当は生きてる」とか、「大前提 君より激しい美学で生きてるんだ」とか、そんなふうに感じていました。
私たちの曲は初期衝動というか、行動の元になる反骨心や正義のようなものを歌っている曲が多いのかなと思っていて——自分としては、聴いていても歌っていても、すごく守ってくれる曲だなと思います。それがマインズに託してくださっている乙女心なんじゃないかと、自分なりに思っています。
――ワンマン当日にお披露目予定の新曲「素行悪い友達」についてはどうですか。
北川: 初めて「これはマインズにしか歌えない」って言っていただいた言葉が、この曲なのがすごく嬉しくて. 大森さんの曲って、多分いろんな人に刺さるフレーズが絶対にあるし、私のこと歌ってるみたいに思う歌詞とかが結構あったりとかするんですけど、これ私のこと歌ってるって思って。それを歌わせてもらうからこそ、その気持ちで生きてる人にも同じ気持ちになってほしいし、私のこと歌ってくれたって思われたいなっていう気持ちがあるので、その新曲を是非——本当にいい曲なので、とにかく早く届けたいなっていう思いがすごくあります。

近江環(THE PINK MINDS)
8月12日への想いと、見せたい景色
――最後に、8月12日に向けての思いと、見せたい景色を、お一人ずつ聞かせてください。
近江:まずはマインズのファンの皆さんに、新体制が良かったと思ってもらえるようなライブをお届けするのが一番です。前世(以前所属していたグループ)で、やっとデビューが決まったと思ったら3か月で活動が終わってしまって。ワンマンをすることを目標でやってきて、やっとやれるとなったら、それが卒業ライブになってしまって。こんなに楽しいのに終わってしまうんだ、という切ない思いがワンマンライブに対してありました。今回マインズで挑戦させていただくライブは、やっても終わらないので。終わらないワンマンライブって嬉しいです(笑)今まで自分を応援してくれていたファンの人たちに、改めて私がここで頑張っている姿を見せて、応援したいと思ってもらいたいなと思います。
タカナ: 500って本当に簡単な数字ではないし、すごく大変なことだと思うんですけど、私はメンバーの中でも大森さんの楽曲に触れてきた期間が短くて、新参者なんです。だからこそ、これから音楽を聴く人たちの気持ちが分かるというか。今更ハマってもいいのかな、ジャンルも系統も違うから入りにくいな、と思っている人も絶対にいると思うんですけど、そういう人たちにも絶対に楽しいライブをお届けするので、安心して見に来てほしいですし、少しでも気になっていたら行ってみようかな、くらいの感覚でも来てほしいです。そうして色んな方に来ていただいて、絶対完売させたいと思っています。
北川: やっぱりこの音楽が届くべき人がいますし、この曲たちをこんなにいい形で託していただいているので、いろんな人に届けることが、私たちがいただいたものに対して唯一お返しできることだと思っています。一番いい状態、一番いい私たちで、その日を迎えられるようにしたいという気持ちです。
東出: お客さんにも私たち自身にも、どちらにも最高の景色を見たいし見せたいです。ずっと応援してきてくれた人たちは、その景色を見られたことで報われるものがあるんじゃないかなと思っていて。今回は「お友達チケット」もあるので、私たちをあまり知らない人との出会いがある日にもなるんじゃないかなと思います。マインズのライブは結構かわいい曲もあるので、気負わずに見に来てほしいです。来てもらえたら楽しませられる自信があるので、ぜひルンルンとした気持ちで来てもらえたら嬉しいです。
海老一: ファンの人が嬉しいと思うのは、メンバーが笑顔でいることだと思うので、私たちの笑顔がみんなが楽しみに来てくれる理由になればと思っていますし、それこそ満員で、悔いのない笑顔を見せたいです。10月の時は楽しかったし絆も深まりましたが、悔しさもあって、その悔しさはこのワンマンには持ち込みたくありません。500のキャパを埋められたら、次も500のキャパを埋められるアイドルになりますし、その次を狙えるアイドルにもなれると思うので、そうした未来の景色も想像できるようなものを見せたいなと思います。
3人体制から5人体制へ、過去の悔しさを越えて2人を迎え入れた今――THE PINK MINDSにとって8月12日の「桃色レジスタンス」は、これまでのすべてが積み重なった一日になる。だからこそ、ぜひ会場に足を運んで、少しでもいい景色でこの5人を見届けてほしい。そしてチケットは早めに手にして、当日を待つあいだの時間も、この5人が最大限に盛り上げてくれるこの挑戦を共に楽しんでほしい。

PHOTO:ガッテン
TEXT:松本新之介(.yell inc.)

THE PINK MINDS 新体制ワンマン「桃色レジスタンス」
- 日時: 2026年8月12日(水) OPEN 18:45 / START 19:30
- 会場: 渋谷Spotify O-WEST
- チケット: 一般発売 2026年7月3日22:00〜8月11日23:59
- カメコチケット ¥8,000
- 通常チケット ¥4,000
- 18歳以下チケット ¥2,000
- お友達チケット ¥3,000
- チケット購入・詳細: https://t.co/QK8AXQbgow
- 券種解説動画: https://www.youtube.com/watch?v=NlBtQSiDY2I
グループプロフィール
大森靖子プロデュース、TOKYO PINK所属のアイドルグループ。
2024年8月14日、「THE PINK MINDS」として正式デビュー。
2026年4月20日、近江環・キュアタカナの2名を新たに迎え、新体制として活動中。「日本かわいいROCK」を掲げ、8月12日の新体制ワンマン「桃色レジスタンス」に向けて、歩みを進めている。
公式X:https://x.com/the_pink_minds
公式HP:https://the-pink-minds.life/